映画は心の筋トレ

子どものころ観たゴジラ映画に始まって今も観続けている映画の備忘録

「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」ハンギング・レッグレイズで魅せるトム・クルーズ

本作でトム・クルーズが基本に忠実な筋トレの成果を見せてくれます。

1.トム・クルーズのハンギング・レッグレイズ

トム・クルーズ演じるイーサン・ハントが敵の罠にかかって拘束されているシーン。

手首に手錠をかけられそのまま輪っか状態になった両腕を丸い鉄柱にひっかけられているので(背中は鉄柱につけて万歳をしている形)、手錠をはずすしか脱出の方法がない。

ここでイーサンは足を振り上げその勢いでじりじりと鉄柱をせりあがっていき、ついに鉄柱のてっぺんまで体を持ち上げ、鉄柱から腕をはずす。

これ冒頭の16分過ぎのシーンです。

これはもう鉄棒にぶら下がったまま足上げ腹筋を行うハンギング・レッグレイズの要領ですね!

2.下腹の筋肉を鍛える筋トレ

1)レッグレイズ

腹筋というと、一般的にはクランチとか、シットアップといういわゆる普通の腹筋運動(寝転んで上体を起こす方法)があるが、クランチやシットアップだと腹直筋を鍛えることができてもその範囲は狭くて、主に鍛えられるのは腹直筋の上部のみになってしまう。

本当はどうしてもプクッと出てしまっている下腹を鍛えたい。

そこで下腹の筋肉も鍛えたい場合にはレッグレイズという筋トレを行うわけです。

レッグレイズという名の通り寝転んで足を上げ下げする運動で腹直筋の下部(いはゆる下腹)と股関節周りの筋肉も鍛えられる。

私の場合は、傾斜のついたベンチに寝転びベンチ上部をつかんで上半身を固定させ、足を上げ下げするのだが、この時、注意すべきなのは単に足を上げ下げするのではなく、お尻までしっかり上げること。お尻(骨盤)を浮かせる感じと言えばよいでしょうか・・・。

負荷をより大きくしようと思えば、よりゆっくり動作する、お尻(骨盤)をより高く上げる、空中で足を静止させる、などの方法もあります。

ベンチに接触している体の部分が小さければ小さいほど負荷は大きくなるはずなので、目指すのはドラゴンフラッグ。

ドラゴンフラッグというのは肩甲骨から下がすべて浮いた状態のこと。
ただこのレベルまで行くのは相当先になるだろうな、きっと。

2)ハンギング・レッグレイズ

このレッグレイズを懸垂バーを使って行うのがハンギング・レッグレイズ

ひざは伸ばしても少し曲げてもいいのだと思います。

私はディップスマシーンで体を支えたまま、両足を膝を伸ばして持ち上げる、という形でレッグレイズをやることもあります。

通常のレッグレイズよりも腰への負担が少ないのでお勧めの筋トレ方法です。

で、イーサンが足を振り上げながら上にせりあがっていくシーンを見て、この人、腹筋もかなり鍛えているぞと思った。

何気ないシーンなんだが、トム・クルーズは筋トレの成果を観てほしかったんじゃないかな?!

他にも例えば、ほんの数秒流れる腕立て伏せのシーンでも、彼は息をしっかり吐きながらゆっくり動作していたので、基本に忠実な筋トレをやっているなあ、と感心しましたね。

筋トレにおいては呼吸をしっかり行うというのがとても重要なのです。

3.イーサン・ハントの水中ミッション

呼吸というと本作で最もハラハラしたシーンがイーサンの水中でのミッション。

3分間の潜水が必要なのだが、アクシデントがあり3分を超えてしまい、イーサンは仮死状態になってしまう。

いやあ・・こういう息が出来ない状況って怖い。

しかもわざわざそういう状況に飛び込んでいくし・・・

私は一番いやなんです・・・見ているこちらも苦しくなってきます。

そのイーサンを救うのが女スパイのイルサ(レベッカ・ファーガソン)、彼女がその前にプールで2分間潜水するトレーニングのシーンもあって印象的だった。

冒頭、軍用機にしがみつくシーン、バイクチェイスのシーン(これ本当に凄いです!)、カーチェイスのシーン、毎回、トム・クルーズは楽しませてくれますよね。

本作の当時、彼は53歳。

身長も170cmとさほどでもないが、がっちりした体。

ちゃんと鍛えていると長持ちしますね・・・

4.ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 作品概要

作品概要

作品名:「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」

2015年公開

監督:クリストファー・マッカリー

イーサン・ハント:トム・クルーズ
イルサ・ファウストレベッカ・ファーガソン