映画は心の筋トレ

子どものころ観たゴジラ映画に始まって今も観続けている映画の備忘録

やんちゃなこどもは秘密基地を作る.....「ぼくらの七日間戦争」

本作は1988年公開の角川映画作品です。

宮沢りえの映画デヴュー作で、彼女は、日本アカデミー賞の新人賞を受賞しています。

1.やんちゃなこどもは秘密基地を作る

1)いかだで川に漕ぎ出す

私が小学校1,2年生の頃の話です。

そうですね、もう何十年も昔の話になりますか・・・

当時、学校のそばを川が流れていて、その川は校歌にもうたわれていました。

仲の良い友人何人かと、いかだでその川に漕ぎ出したんです。

遠い昔のことなので記憶が詳細に残っているわけではありません。

どうやって「いかだ」を作ったのか。
本当に自分たちだけの力で作ったのか。
材料はどうしたのか。
木の板一枚くらいのものだったのじゃないのか・・・

が、「いかだ」(らしきもの?)で川に出たのは確かです。

大きな川の本流ではなく、小さな支流だったかもしれません。

あるいは浅瀬にちょっと浮かばせたくらいのことかもしれません。

どこまで漕ぎ出したのか、櫂はどうしたのか、無事戻れたのか。

どうだったでしょう・・・

でも、今、生きていますから、きっと無事だったのでしょう?!

明るい昼間ではなく夕方くらいの薄暗い時刻だったように思います。

学校終わってからの時間だったのでしょうね、きっと。

誰が一緒だったかな・・・

いつものメンバーだったはずです。

ガキ大将もいました。

いじめられてすぐ泣くような弱虫だった自分をいつも守ってくれてた頼もしい奴です。

同級生ながら兄貴みたいな存在でした。
顔も子どもっぽくなく、いかつい顔してましたね。

学校終わって家への帰り道はいつも同じメンツでしたから、きっとその連中で悪だくみして「いかだで川に漕ぎ出す」ことになったのでしょうね、きっと。

2)秘密基地は男のあこがれ

その彼らとは一度ですが、親に隠れて一晩過ごそうとしかけたことがあります。

テントを建てようとしたのか、誰かの部屋に籠ろうとしたのか、そのあたりも覚えがないのですが、皆でその作戦会議をしたことは確かなんです。

結果、実現しませんでしたが、なんでやらなかったのかな?

親に見つかったのかもしれませんし、誰かがおじけづいたのかもしれませんね。

「基地ごっこ」みたいな遊びは男の子は大好きですよね。

そして親に知られない秘密基地を作るみたいな・・・

でもこれって大人になっても変わらないんですよ。

家族と過ごす家ではなく自分だけの部屋、秘密部屋をどこかに持ちたい、というのは男の変わらない夢じゃないでしょうか。

そうそう「男の隠れ家」ってやつです。

ところで私は小学3年生の終わりに転校したので、あの当時の彼らとはその後、会っていません。

3)ぼくらの七日間戦争

本作は、中学校1年の男子生徒たちが学校や教師に反発して、廃工場に立てこもる話です。

日用品や食料を調達して立てこもります。

電気に詳しい子がいたり、バイクを乗り回す子がいたり、突出した才能ある子がいて、着々と自分たちの秘密基地を作り上げていくわけです。

そこに心配した女子たちがまた訪ねて来てくれたりするわけですが、こういうのって男の子の憧れのストーリーですよね。

そしてその廃工場の地下から戦車が出てきます。

戦車ですからね。

なんでそこに戦車なんかがあったのかの説明はありません。

でも面白いです。

戦争自体は勿論、否定しますが、戦車みたいな乗り物はこれまた男子の憧れです。

メカですよメカ・・・

飛行機のコックピットもそうですが、機器類が一杯あってそれをカチャカチャやって大きな乗り物を動かすのって、憧れなんですよ。

そのような男の子の憧れが一杯詰まった映画なんですよね。

勿論、本作で映画デビューした宮沢りえさんは、溌剌として魅力に溢れていました。

2.「ぼくらの七日間戦争」の作品概要

作品概要

作品名:「ぼくらの七日間戦争

監督:菅原比呂志

出演:宮沢りえ

3.あとがき

本作を観る前は、今更、中学生たちの映画なんて・・・という気持ちも内心あったんです。

でも観て良かったです。

映画を観ている間、あの頃の自分に戻れました。

断片的ながら、あの楽しい日々を思い出してしまいましたよ・・・