「ハンナ」ひたすら走るハンナを観て筋トレとしての短距離ダッシュを考える
筋肉を大きくしようとすると、ダンベルを使った筋トレ、または自分の体重のみを負荷とした筋トレ(自重トレ)がありますが、短距離ダッシュも通常の筋トレと併用すると効果が大きいんです。
短距離ダッシュは、短時間で効率的に脂肪燃焼を促すことができ、さらにこういう無酸素運動は筋肉を発達させる効果があるので、筋肥大も同時に促進できる運動なんですね。
なので有酸素運動である長距離走を習慣にすると体はスリムになり、無酸素運動である短距離ダッシュを習慣にすると筋肉が成長、いはゆる細マッチョになれる、ということになります。
「ハンナ」(Hanna)では、主人公のハンナ(シアーシャ・ローナン)がひたすら走りますよ。
1.走るハンナ
冒頭の狩りのシーン。
ハンナは大鹿に弓を射て、矢が刺さりながらも逃げる大鹿を、弓矢をかついだままひたすら走って追いかけます。
でも雪原を走るので足の筋力がないと雪に足が取られるはず。
走るハンナを横から撮影しているのですが、彼女のランニングフォームは美しいです。
ついに倒れた大鹿に追いつくまで30秒間、距離にして200メートルといったところでしょうか。
雪上、弓矢をかついだままの、200メートルの全力疾走はきつい!
懸垂や腕立て伏せをこなして筋トレするシーンもちゃんとあるので嬉しくなってしまいました。
この時、シアーシャ・ローナン16歳!
体つきはまだまだほっそりとしており筋肉質とまでは言えないのですが、彼女の筋トレの成果が見られるシーンがあります。
2.ハンナの筋トレの成果
ハンナがCIAエージェントのマリッサから逃げ、荒廃した遊園地内のグリムの家の中、ベッド下に隠れます。
追いかけてきたマリッサはCIAと電話で話していたのですが、突然、ベッドの下をのぞき込みます。
ベッド下には隠れる場所などないので、「うわっ絶対、マリッサに見つかった?!」と思ったのですが・・・
ところで、このシーンのマリッサ(ケイト・ブランシェットさんですよ)の顔がこれまた、ものすごく恐ろしいんです。
ぞっとします。
さすがです!!
が、なぜか、ベッド下には誰もいない。
ハンナはベッドの裏側の側板に手足を突っ張るようにして体を支え、ちょうどベッドの裏にぴったり張り付いた状態だったため(顔は下向き)、マリッサからは死角になっていたわけ、なんです。
お見事!
グリムの家から再び、逃げ出したハンナはまた走ります。
ひたすら走ります。
木々の中、腐りかけた木橋、これまた全速力で走るハンナ。
時間にして80秒ですよ!
心肺機能も相当、高いですよね・・・
CIAに捕らわれて施設内に拘束されますが、これまた走りに走って脱出します。
短距離ダッシュで鍛えられたハンナが見せる格闘シーンは、力強い筋肉や技で相手を倒すというよりも、抜群のスピード、そしてキレのよい動きとバランスの良さで相手を倒す、という風に見えました。
3.筋トレとしての短距離ダッシュ
筋トレメニューとして短距離ダッシュを取り入れると、筋肉もつき、走力もつき、キレのある動きが出来るようになるはずです。
短距離といっても50mも走りません。
短い距離、例えば10メートルでも20メートルでも全力でダッシュする、坂道ダッシュや階段ダッシュを取り入れる、などすると筋トレの効果は大きいと思いますよ。
筋トレで鍛えにくい部位の代表であるハムストリングス(太ももの裏側)を鍛えるのにも、ダッシュは有効なんです。
一定の距離を全速力で走れるって、やっぱりいいですよ。
目指すはジェイソン・ボーン・・・
4.ハンナ 作品概要
作品概要
作品名:「ハンナ」(Hanna)
2011年公開
監督:ジョー・ライト
ハンナ:シアーシャ・ローナン
マリッサ:ケイト・ブランシェット