「キングダム」アクション女優、長澤まさみ!
本年3月6日に発表された日本アカデミー賞では、作品賞・主演男優賞・主演女優賞は「新聞記者」が獲り、助演男優賞・助演女優賞は「キングダム」が獲得。
「キングダム」は週刊ヤングジャンプに連載されている漫画作品(作:原泰久)
単行本発行部数は56巻発売時点で(2019年11月)なんと累計4,700万部を突破しているらしいが、漫画は一度も読んだことはないんです。
ただ漫画を読んでいなくても映画は十分楽しめますね。
1.前半はやや冗長
前半、信と漂が成長していくシーンは私にとってはやや冗長で、若手俳優たちのちょっと大げさな芝居にやや退屈だなぁ~と本作を選んだのを後悔し始めたところ、途中からインパクトある人物たちの登場によって俄然、面白くなってきました。
2.見たことのないアクション俳優
まず一人は左慈(さじ)。
身のこなしがただ者ではないし、見たことのない俳優。
坂口拓というアクション俳優なんですね、知りませんでした。
剣術がどうこう言う前に体の動きが抜群でした。
セリフはほとんどなかったですが、見た目の印象では騰(とう)を演じた要潤もよかったですね。
端正な顔立ちに髭がよく似合う。
もっと出番を増やせばよかったんじゃないかなと思いました。
それから化け物のような大男の処刑人ランカイ。
演じるのは阿見201という人らしいが、全く知らないです。
後で調べてもみたが資料らしい資料は見つけられなかったですね。
プロレスラーか何かなのでしょうか。
気になっています・・・
そしてセリフの最後が必ず「・・・んふ。」で終わる、変なイントネーションで喋る王騎役の大沢たかおには笑えました。
原作を読んでいたらもっと笑えたのかもしれませんね・・・
3.責任感と覚悟が表情に溢れた長澤まさみ
しかし、何と言ってもこの映画の収穫は長澤まさみでしょう!
日本映画を最近ほとんど観ていない私でも「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」(2014年)は観ておりまして、この時、長澤まさみさんっていいなあとは思っていたんです。
けど映画ではそれ以来。
単に美しいのではなく何万もの山の民を率いる責任感と覚悟が表情に溢れ凛々しい、そして強いので、余計その美しさが引き立っていました。
彼女こんなに動けるんですね!
やはりアクションは動けてなんぼ。
体のキレが大事。
キレキレに動こうと思えば、やはり鍛錬しかない。
それも相当量の鍛錬を積まなければ「体が勝手に動く」というレベルには達しない。
そこまで来てやっとアクションと言えるんじゃないかな~
それにしても山の民たちが奮い立つ、あの長澤まさみさんの一声!は素晴らしい。
日本人が演じる中国が舞台の歴史もの、普段なら観ることもないのですが、本作では数名のインパクトある俳優を観られたのでかなり満足でした。
第43回日本アカデミー賞では
最優秀助演男優賞:吉沢亮
最優秀助演女優賞:長澤まさみ
他に最優秀撮影賞、最優秀美術賞を受賞