「キック・アス」ヒット・ガールの軽やかな動きを観てモンキーウォークをやってみる
「キック・アス」(Kick-Ass)は、さえない主人公の青年が何のパワーもスキルもないのに、覆面ヒーロー「キック・アス」を名乗って正義のために戦うという話。
ここに、これまたヒーローの格好をした結構、エキセントリックな父娘が絡んでくる。
父が「ビッグ・ダディ」(なんとニコラス・ケイジ?!)、娘は「ヒット・ガール」を、それぞれ名乗っているのだが、この映画の主人公、完全にヒット・ガール演じるクロエ・グレース・モレッツに食われてしまっていますね。
このヒット・ガール、映画の中の会話から察するに11歳くらいと思われるが、この時、クロエは1997年生まれなので13歳か・・・
1.ヒット・ガールのアクション
クロエはマーシャルアーツ、ガンアクションの90%を自身で演じたそうで、撮影前にカナダのサーカスやジャッキーチェンのスタントチームで7か月間の訓練を受けたそうです。
しかし、主役のアーロン・ジョンソンも大胸筋、腹筋が発達していて見事な肉体美、そして男前なのだが、それでもクロエの魅力に圧倒されてしまったみたい。
訓練を受けた13歳の少女の見せるアクションはキレがありスピードも抜群です。
しかも体が軽い。
まだまだ体も小さいので余計、キビキビとした動きが強調されています。
そして壁を駆け上がってバク宙(後ろ向きの宙返り)するシーンは特に見事。
こういう動きはまるでパルクールですね。
走って、跳んで、跳びおりて、前転して、壁を駆ける、こういう動きを観ているとまるで「猿」みたいだなと思ってしまいました。
クロエのような身軽なバク宙、またパルクールのような動きができるようになるためには、一言で言ってしまえば、「全身のバネ」が鍛えられていないといけない、ということなんでしょうね。
2.全身のバネを鍛えるには
「全身のバネ」を鍛えると一言で言っても、では何を鍛えればいいのかというのは難しい。
そこでパルクールって猿みたいだな・・・、ということからの連想で、「猿」を真似た動きをすることによるトレーニングで「モンキーウォーク」というのがあるので試しにやってみましたよ。
1)5つのタイプの「モンキーウォーク」映像
2)-1 CHIMP WALK
出来るだけ軽く、柔らかく、というイメージで行う。
24秒後あたりからは、円を描くように足を高く上げます。
膝が深く曲がって座り込んでしまわないように一定の高さを保つように注意する。
2)-2 BABOON WALK
ヒヒの歩き
ここでは出来るだけ膝は曲げないことを意識する。
2)-3 JIU-JITSU MONKEY
柔術をするモンキーとでもいうのだろうか?
おそらく柔術・柔道をするときのように、畳の上を「すりあし」で動くイメージなのかと思う。
2)-4 LEAPING MONKEY
これは木から木へ飛び移っていくモンキーですね。
両足はそろえて柔らかく、できるだけ遠くへジャンプしていきます。
2)-5 GORILLA WALK
ゴリラの動き。
これも膝は出来るだけ伸ばし、腰の位置を高く保ちます。
3)モンキーウオークの効果
この1)~5)のモンキーウォークは、いずれも全身を使うということ、バランスや体幹も鍛えられるということ、下半身特に大腿四頭筋、それから上腕にも負荷がかかってきますね。
また腰を高く維持する動きでは腰への負荷も結構かかります。
遊び感覚でやってみればいいトレーニングメニューだと思いますよ。
どの動きも動物らしく、柔らかく自然で、しなやかな動きを目指すトレーニングなので、何度か行っているうちにそれが実感できればいいですね。
3.キック・アス作品概要
作品概要
作品名:キック・アス(Kick-Ass)
2010年公開
監督:マシュー・ヴォーン
デイヴ・リズースキー / キック・アス:アーロン・ジョンソン
ミンディ・マクレイディ / ヒット・ガール:クロエ・グレース・モレッツ