映画は心の筋トレ

子どものころ観たゴジラ映画に始まって今も観続けている映画の備忘録

「ジョーカー」ホアキン・フェニックスの痩せ細った体が凄すぎる

筋トレをやる時間がとれない、忙しい時によくやるのはアイソメトリックス。

でも「よくやる」というほど意識してやるほどのものでもないのです、これ。

例えば、体の前で両掌を合わせて全力で押し合い10秒維持するとかの、静止したまま筋肉が力を出している状態を維持するトレーニング。

これだと車に乗っている最中でも、信号待ちの間に出来ます。

息を吐きながら数秒間、腹筋に力を入れ続ける、とか。

場所をとらず隙間時間を見つけて出来るので、日常的に取り入れているのは、こうして何かやっていないと不安なのでしょうね。

体重が増えてしまうのが一種恐怖なんです、きっと・・・

増えてしまった体重をまた元に戻す苦労と時間を想像してしまうので。

1.体を極限まで絞ったホアキン・フェニックス

体を極限まで絞ったのが「ジョーカー」のホアキン・フェニックス

作中、何度かホアキン・フェニックスが半裸になるシーンがあるのですが、彼のその体が見事に痩せこけているんですよね。

元々、ホアキン・フェニックスという人は骨太な人なんじゃないでしょうか。

なので、彼の骨は太いのに肉だけ削げ落ちているという、とても異様な体になってしまっているので彼の半裸のシーンでは思わず「気持ちわる~~」ってつぶやいてしまった。

調べたところでは、撮影開始3か月前に80kgあった体重を「一日をりんご一個で過ごす?!」という過酷な食事制限により60kg以下に減量したそうである。

(ちなみに彼、身長はさほど高くなく173cmであるらしい)

また別の情報では、24kgを減量し、この減量の際、最初の2か月は、自分で減量をしカロリーを控えてワークアウトした。

また、栄養士もつけてかなり特殊なカロリー制限のダイエットも行った。

ビタミン剤やミネラルは摂取し、カロリーはとらないという内容であった、そうなんです。

つまり単純な食事制限や病気等のため痩せた、というわけではないわけですね。

そのような特殊なカロリー制限(栄養士もつけて)だと、ああいう凄まじい体が出来上がるのでしょうか?

2.ホアキンの意志の強さ

他の映画で観るホアキン・フェニックスに比較して明らかに(極端に)やせ細っているし、本作ではまるで妖鬼のような雰囲気を漂わせていましたね。

ここまでの減量をしようとすると当然ながら相当の意志の強さが必要ですよ。

私なんかも体重のコントロールには日々、気を遣っています。

が、それでも健康的に痩せないといけない、筋肉を落としてはいけない、という風に考えているわけで、炭水化物を摂りすぎない、インスタント食品は控える、など気を遣っていますが、食事制限なんてことまでする気はさらさらないです。

そしてなんせ、そこまで意志は強くない・・・です。多分。

ホアキンはこの役作りだけでアカデミー賞ものでしょう。

3.ジョーカーの変わっていく表情

また、ジョーカー=アーサー・フレックの母ペニーが搬送された病院で、彼はテレビを観ているのですが、画面では、マレー・フランクリンがナイトクラブでのジョーカーのビデオを紹介。

それを見つめるジョーカー、彼の表情が徐々に変わっていく、凍りついていくシーンは、おそろしいです。

この時、彼はマレーという人間の本質に気づいたのだろうか。

以下ネタバレあります。

それと母のペニーに枕を押し付けて窒息死させるシーン。

その前に風呂で、彼が母の体を洗ってあげているシーンがあっただけにその間の心境の変化、その落差に愕然とします。

そうそう、枕を押し付けて窒息死させる、というとカッコーの巣の上で」(1975年)を思い出しましたね。

それとマレー演じるロバート・デ・ニーロがジョーカーに頭を撃たれて即死するシーン。

この頭を撃たれるだけのシーン、これがまた上手いんですよ。

頭を撃たれてのけぞる一瞬の動きが、さすが!でしたね。

4.ジョーカー 作品概要

作品概要

作品名:「ジョーカー」

2019年公開

監督:トッド・フィリップス

アーサー・フレック、ジョーカー:ホアキン・フェニックス
マレー・フランクリン:ロバート・デ・ニーロ
ソフィー・デュモンド:ザジー・ビーツ
ペニー・フレック:フランセス・コンロイ