映画は心の筋トレ

子どものころ観たゴジラ映画に始まって今も観続けている映画の備忘録

「ジョン・ウィック:パラベラム」らしくなくなってきたジョンウィック

ジョン・ウィック」(2014年)
ジョン・ウィック:チャプター2」(2017年)に引き続き2019年公開の第3弾。

コンチネンタル・ホテルでルール違反の殺しを犯し、追放処分を受け懸賞金1400万ドルをかけられた殺し屋ジョン・ウィック

彼は懸賞金を狙う全世界の殺し屋たち、及び、ホテルの両方から襲撃を受けることになり、ニューヨークからの逃亡を図ります。

コンチネンタル・ホテルという殺し屋たちをサポートする機関の利用には特殊な金貨が用いられ、一方、ホテル内では殺しをしてはいけない、などの掟が定められているんです。。

冒頭から世界中の殺し屋から狙われるジョン・ウィックが反撃しながら逃亡するストーリーです。

1.刃物と馬の蹴り

全編これでもかと続くアクション。

刃物の店?でしょうか。

壁にかかった刃物をジョンと敵がぼんぼん投げ合うシーン。

相手の目玉に刺したり、最後は斧を投げたり、迫力あって見ごたえありますね。

馬を興奮させて、その後ろ足で相手を蹴り飛ばさせるシーンとか。

こういう攻撃の方法があるんだ!と感心しました。

でも、これは本当に痛そうです。

一蹴りで死んでしまうかもしれませんね・・・

走る馬の反対側にしがみついて、相手から隠れて逃走するシーンも印象的ですね。

今回、素手の格闘の部分は少なくて、刃物とか馬の脚とか、武器になるものは何でも利用する、という見せ方でしたね。

ただ、それ以外のシーンではおおかた、ジョンは犬と女性(ハル・ベリー演じるソフィア)に助けられてばかりで、ちょっと情けないような気もしましたよ。

それに組織の上部に対しては平身低頭なのも(そう見せかけて相手をだましているという風にも見えなかったので)ジョンってそんな人物像だったっけ?と少々がっかりしたのも事実です。

ジョン・ウィックらしくなくなってきたような気がしましたね。

2.女殺し屋ソフィア

ロッコの支配人で元殺し屋のソフィア。

ジョンとは血の誓印を結んでいて、過去にジョンに助けられた恩義があるためジョンに加勢します。

ソフィアは娘を組織に人質に取られているため、本当なら組織に逆らえないはずなんです。

彼女の方が勇気がありますよね!
とても勇ましいです!

ソフィアと比べてしまうためか、余計、ジョンが情けない男に見えてしまったのは否めないんですよ。

愛妻と犬・・・大事なものを失ったジョンが復讐のため、裏社会へ戻ることを決意した第一作。

その第一作では、ジョンは真に強くて、孤独で、格好良かったのですが。

本作は、その第一作と比較するとかなり印象が違っていました。

3.パラベラム

ところで「para bellum」というのはラテン語に由来する語で一般的な英語ではありません。

ラテン語の警句に「Si vis pacem, para bellum.」(シ・ヴィス・パケム、パラベラム)というのがあります。

作中、ホテルの支配人がこの警句を「If you want PEACE, prepare for WAR.」と英語で言い換えてました。

「汝、平和を欲さば、戦への備えをせよ。」

4.ジョン・ウィック:パラベラム 作品概要

作品概要

作品名:「ジョン・ウィック:パラベラム」

2019年公開
監督:チャド・スタエルスキ
ジョン・ウィックキアヌ・リーヴス
ソフィア:ハル・ベリー