「アサシン 暗・殺・者」美しい立ち姿・歩き姿のためには腸腰筋を鍛えなければならない
本作は1990年のフランス映画「ニキータ」をハリウッドでリメイクした作品。
「ニキータ」は面白かったですね。
死刑を宣告されたダメな女性が、政府の機密工作員として働くことを選択し、そのため厳しい訓練を受けて別人のようになっていく様が見どころです。
銃の扱いや格闘技などは勿論のこと、立ち方、歩き方、会話術、食事のマナーなどをたたきこまれます。
1.マギーの立ち姿・歩く姿
麻薬欲しさに仲間と店を襲撃し、警官1人を撃ち殺してしまうようなダメ女なので、その時点での彼女のひととなりが、立ち方・歩き方にも表現されています。
やや猫背でズルズル?足を引きずるような歩き方。
でもその後、訓練を受けた主人公マギー(演じるのはブリジット・フォンダ)の立ち姿・歩く姿が様変わりします。
背筋が伸びて、また彼女は足もすらっと長いので余計、格好いいです。
2.歩く姿に関係している筋肉
歩く姿がキレイに見えるかどうかという点では重要なのは大腰筋(だいようきん)。
大腰筋が衰えると太ももが上がりづらくなり、腰も曲がってしまう。
股関節を屈曲させる役目を持つ筋肉を腸腰筋(ちょうようきん)と呼び、大腰筋・腸骨筋(ちょうこつきん)・小腰筋の3つがセットになっていて、中でも大事なのは大腰筋と腸骨筋の二つ。
1)大腰筋
大腰筋は背骨の腰椎から起こっており、これはインナーマッスル。
外からは全く見えないし触ることもできない筋肉。
太ももを上げる、ランニング、階段を登る、ボールを蹴るなどの動作に関係していますよ。
2)腸骨筋
そして腸骨筋は歩行時に身体のバランスを整える働きをしているんです。
腸腰筋はヒトの立つ、歩く、走るといった日頃から常に必要とする動きに使われる筋肉であるため、基本的な日常動作やウォーキングなどでも鍛えることが可能なんです。
ウォーキングの場合は、大腰筋を伸ばすように意識して大股で歩くようにします。
この時、決して速く歩く必要はないので、それよりもフォームをより意識するようにします。
美しい立ち姿というと、たとえて言えば頭のてっぺんから足の裏まで、体に一本の重心線が通っているかのように立つ、背筋はピンと伸ばす、頭は天から糸ですっと吊るされているかのように自然にまっすぐ立てる、顎は引く、体のどこにも余計な力がかかっていない、バランスの良い姿勢、歩く・しゃがむ・跳ぶなどの動きへスムースに移行できる姿勢、といったようなことでしょうか。
「すっくと立つ」とか「腰が据わっている」とかの表現でも現されますね。
3.腸骨筋、大腰筋を鍛える筋トレ
この腸腰筋、大腰筋を鍛えようとすると、スクワット、レッグレイズ、ニートゥエルボーなどがあります。
それから例えば、ニーレイズ。
これはレッグレイズに比べて腹直筋への刺激は少なめだが、大腰筋への刺激が高い筋トレメニューなんです。
床に仰向けに寝っ転がる。
膝を90度に曲げて、つま先を揃える。
手は体の横に置いて、バランスをとるようにする。
膝を曲げた状態のまま両足を胸に引きつける。
この時、お尻が少し浮くくらいまで上げてみる。
どのくらいかと言うと、足のつま先が顔の真上まで来るくらいまで引き上げるイメージ。
そしてゆっくり足を下していき、床に着かない位置まで戻す。
また両足を引き上げる。
この動作を繰り返す。
注意すべきなのは、勢いや反動を使って体を持ち上げないこと。
足を下ろす時は、出来るだけゆっくりと下ろすこと。
逆に足を持ちあげる際は、すっと持ちあげる。
呼吸は止めない。
腹直筋下部と股関節部分を意識すること、です。
とにかく美しい立ち姿、歩き姿というものを意識することがまず肝要ですね。
「ニキータ」も良かったけど、主役のブリジッド・フォンダの魅力の分、この「アサシン 暗・殺・者」は良かったです。
4.アサシン暗・殺・者 作品概要
作品概要
作品名:「アサシン 暗・殺・者」
1993年公開
監督:ジョン・バダム
マギー:ブリジット・フォンダ