「アナイアレイション -全滅領域-」ナタリー・ポートマンの体幹の強さ
今日の映画はSFスリラー「アナイアレイション‐全滅領域‐」
原題は「Annihilation」
難しい英語ですね。
「全滅、絶滅、壊滅」という意味です。
「レオン」のナタリー・ポートマンが主演だし、兵士姿の女性5人が立っている予告シーンが格好良かったので観ることにしたのですが・・・
思った通り、難解で何とも言えない不思議な映画でした。
が、面白いです!
難解なだけにもう一度、観返してみたくなりますよ。
そして自分なりに解釈してみたくもなるでしょうね。
もうこの手のSFは、私には難しくて難しくて・・・、終始「えっ何? なに、なに??」状態。
それでも、もう何が起きるかわからなくってハラハラしどうし、目が離せない。
1.ナタリー・ポートマンのアクション
しかし、最も印象に残ったのは、レナ役のナタリー・ポートマンが怪物に向けて片膝立ちで機関銃を20~30発連続でぶっ放すシーン。
機関銃はそれなりの重さがあるだろうし、銃弾の発射の際の反動も大きいはずなんですが、レナの体は全然ぶれない。
というか微動だにしない。
しかも銃弾が何発あたっても倒れず迫ってくる怪物にひるまず、彼女の寸前で相手が倒れるまで銃を撃ち続ける精神力と集中力にもあっぱれと言いたいです。
本作では元軍人という設定なんだけど、ナタリー・ポートマン自身、「ブラックスワン」(2010年)の際には1年間バレリーナの特訓を受けたということなので、相当、体幹が鍛えられたんじゃないでしょうか。
本作においても、彼女の背中側から見た半裸のシーンが2回ほど出てきますが、贅肉が全くない無駄のない体つきをしていますよね。
この時、ナタリー・ポートマン、37歳。
スリムなんだけど痩せて骨ばっている、というのとは違う。
日常的に体を鍛えている人なんだろうと思いましたよ。
2.クラシックバレエと体幹
クラシックバレエにおいては体の柔軟性と体幹の強さは必須なんでしょうね。
よくバーにつかまって片足を空中高くあげる(しかも体をしならせて)場面をよく見ますが、終始、足の爪先だけで全体を支えているのだから、どれだけ体幹が強いん?!とほとほと感心してしまいます。
クラシックバレエは他のスポーツ等に比べて、動きが常に左右対称になっているんですよね。
右に動けば左へも動き、前へ動けば後ろにも動く。
例えば野球なんかだと右投げ右打ちのプレイヤーはどうしても体の右側がより強くなってしまうのではないでしょうか。
バレエは動きに偏りがあまりないので全身がバランスよく鍛えられるように思えます。
3.体幹トレーニング
体幹トレーニングの一つとして、半分遊び感覚で時々やるのが、後ろ向きに走ること。
別に走力をつけようということではないです。
前向きにばかり走るのではなく、後ろ向きにも走ることで筋肉のバランスがよくなる、と言えるでしょうし、また転ばないように走ることで体幹を鍛えられると思います。
この時、注意すべきなのは、転ぶのがこわくて下を向かないようにすること、視線はまっすぐ前(進行方向に対しては後ろだけど?!)に向けて良い姿勢でリズムよく走ること、でしょうか。
クラシックバレエの動きにもちょっと共通することがあるような気がしましたね。
ところで調べてみるとナタリー・ポートマン、なんと、4歳からダンスレッスンを始めているんですね。
バレエダンサーの身体能力の高さに注目している私にとってはとても興味深い方です。
4.アナイアレイション -全滅領域- 作品概要
作品概要
作品名:「アナイアレイション -全滅領域-」
2018年公開
監督:アレックス・ガーランド
原作:ジェフ・ヴァンダミア「全滅領域」
レナ:ナタリー・ポートマン