映画は心の筋トレ

子どものころ観たゴジラ映画に始まって今も観続けている映画の備忘録

「アルティメット」パルクールを観て筋トレの目的を改めて考えてみた

「アルティメット」はフランスのアクション映画でパルクールが見どころになっているので観てみました。

近未来のパリ郊外の荒廃した街を舞台に捜査官ダミアン(シリル・ラファエル)と、この街で育ったレイト(ダヴィッド・ベル)が暴れまくるお話。

正直、ストーリーなどはどうでもよかったんです。

ただパルクールが見たかったわけなんです。

パルクールというのは、元々はフランスの軍事訓練から生まれた、走る・跳ぶ・登る、を基本とした移動術。

最近では当たり前のように映画でもTVでも見られるし、その辺でパルクールらしき動きをしている若者たちを見かけることも珍しくはないですね。

1.ダヴィッド・ベルの広背筋

主演のダヴィッド・ベルが彼の父とその基礎を築いたというだけあって、そのアクションは相当なものだったし、ダヴィッドの体がまたよく鍛えられていて、特に彼の広背筋が発達しているのに驚きましたね。

広背筋というのは薄っぺらくてそもそも日常生活で頻繁に使われることはないため一般の人で広背筋が発達している人はそうはいないんです。

体操の吊り輪選手くらいかもしれませんね。

2.広背筋を鍛える筋トレ

広背筋を自重で鍛えるトレーニング方法はいくつかありますが、場所もとらず簡単なのがアイソメトリック・タオルロウ。

これもアイソメトリックスなんだが、タオルがあれば出来ます。

片足でタオルを踏みつけ、タオルの両端をしっかり握る。

両足は前後に開いておく。

上体は軽く前傾させ、前脚に体重をかける。

肩甲骨を寄せながら、タオルを上にひっぱり10秒ほどキープする。

力を抜いて、前後の脚を入れ替え同じ動作を行う。

このトレーニングでは、広背筋だけでなく大円筋(広背筋を補助する)、三角筋(肩関節を動かす筋肉)も鍛えることができます。

それから両腕を押し合うのではなく、胸の前で両手の指を引っ掛けあって、両腕を外側へ引っ張る動作もアイソメトリックス・トレーニングになります。

ただ、実際、広背筋というのは意識しにくい筋肉なので、つとめて意識していないとつい、腕や肩の力を使ってしまうので注意が必要なんです。

他の自重トレーニングも同様ですが鍛えている筋肉の部位を意識する、ということはとても大事なのです。

でもダヴィッドは筋肉ムキムキではないですね。

あれだけのスピードで動かないといけないパルクールなので、筋肉を大きくするのではなく、動けるための筋肉、しなやかな筋肉をつける必要があるのでしょうね。

3.パルクールに重要な筋力

1)体幹

それとパルクールでも重要なのは、体幹を鍛えることだと思います。

パルクールでは、不安定な足場を素早く移動することが必要だし、常に身体のバランスが取れている必要があるでしょうね。

2)指の力

それとパルクールで意外に重要なのが指の力だと思いました。

ジャンプして壁につかまる、柱をつかんで滑り降りる等々、様々な物をつかんで、不安定な場所で指だけで体を支える必要がありますからね。

基本は指立て伏せでしょうか。

でも映画の中でパルクールの場面はさほど多くはなかったです。

ストーリーはシンプルでいいんです。

もっとパルクールそのものをたっぷり見せてくれたらもっと良かったのに・・・と思いましたよ。

そして動けるための筋肉、体の各部位がなめらかに連携しているような動きの出来る筋肉、怪我をしにくい筋肉、そして走力、というのが筋トレの一つの目指すべき方向かなと改めて思いました。

良い刺激になりましたね。

4.アルティメット 作品概要

作品概要

作品名:「アルティメット」

2004年公開
フランス映画
監督:ピエール・モレル

レイト:ダヴィッド・ベル
ダミアン:シリル・ラファエリ