「スラムドッグ$ミリオネア」子役たちとラストのダンスシーン
今日の映画は「スラムドッグ$ミリオネア」
2008年公開で2009年第81回アカデミー賞では作品賞を含む8部門、他にも第62回英国アカデミー賞作品賞、第66回ゴールデングローブ賞作品賞(ドラマ部門)など2008年、2009年の映画賞を総なめにしていますね。
ただインドを舞台にした映画だし(製作国はイギリス)クイズに勝ち上がっていく話なんだね・・・、ということでさほど興味は持ってなかったんです。
でもアカデミー受賞作品だし、これは一応、観ておかないと・・・という程度でした。
1.インド ムンバイ
う~ん、率直に言って、やはり私にはあまりピンとは来なかったかな・・・という感想です。
以下、ネタバレあります。。。
インド・ムンバイのスラム街出身の無学な青年、ジャマールがその過酷な生い立ち、経験を活かしてクイズに勝ち上がっていく、というストーリーそのものに興味が持てなかったので仕方ないでしょうか。
結局2000万ルピーという賞金を獲得し、探し求めていた初恋の相手ラティカとも結ばれる、というハッピーエンド。
現在1ルピーは1.54円、ですが2008年当時は2円から3円くらいだったようなので、2000万ルピーと言うと6000万円程度でしょうか・・・
ただ賞金目当てではなくこのTV番組をラティカが見るはず、という理由で出場した、ということなので金額の多寡そのものは関係ないんでしょうけどね。
ジャマールは真面目で一途な好青年。
その好青年すぎるところも私にはやや物足りなかった理由かなとも思います。
2.クリケットに夢中な悪党
細かいところも気になってしまうたちなので、例えば、最初ジャマールを拷問までしていた警部が途中から何故か急に物分かり良くなっていたり。
急になぜ?どうしたの?理由がわかりません。
街を仕切っている悪党で富豪のジャヴェドだが、ジャマールがコック(そして食洗器という言い訳)として邸宅に入り込んできても、全く警戒していない様子には、これほどの悪党なら猜疑心の塊のはずだし、身辺もっと警戒するはずですよね。
彼がTVのクリケットに夢中になっているシーンもそうです。
そんな暇あるのかなあ・・・という印象をどうしても抱かざるを得なかったですね。
3.子役たち
それに対し子役たちは良かったですよ。
特に幼少期のジャマール、兄のサリーム、ラティカ。
よくこんな過酷な環境の中で生きているなぁ、と生きる逞しさを感じます。
場面から、臭いまでこちら側に伝わって来そうでした。
そしてラストのダンスシーン。
なんで唐突にダンスシーンが挿入されるのかわからないけど、でも見ていて楽しいわけです。
インド映画のお約束だからいいのでしょうね・・・
アカデミー作品賞を獲った作品であっても、自分の好みの映画に分類されるかどうか・・・そこはわからないもんだな~と思った次第です。
4.スラムドッグ$ミリオネア 作品概要
作品概要
作品名:「スラムドッグ$ミリオネア」
2008年公開
監督:ダニー・ボイル