大げさにすればするほど面白い.....「翔んで埼玉」
今日の映画は日本アカデミー賞優秀作品賞の「翔んで埼玉」
タイトル名は聞いたことはあるという程度で、さほど興味はなかったんです。
ただ日本アカデミー賞にノミネートされたということでどんなものかなと観てみました。
原作の漫画は、あの「パタリロ」の魔夜峰央氏によるものですが、1982年に発表されたものなんですね。
それが30年以上を経て映画化されるとは?!
主演のGACKTにも二階堂ふみにもさほど興味はなかったのですが、面白かったのは埼玉県人の夫婦のやり取りでした。
1.埼玉県人夫婦
ある日、埼玉県熊谷市に住む菅原家は、娘の愛海(島崎遥香 )の結納のため、父の菅原好海(ブラザートム)の運転する自家用車で東京都内に向かう。
母の菅原真紀(麻生久美子)も同乗。
結婚を機に、東京都に引っ越して東京都民になりたいと愛海ははしゃぐのですが、カーラジオのNACK5で、都市伝説を題材にしたラジオドラマが始まります。
それが「埼玉解放の伝説の人物・麻実麗(GAKT)」の物語。
ラジオドラマの中の展開にブラザートムが大げさに反応するのに対し、娘がいちいち突っ込みを入れても、麻生久美子はそんなブラザートムを微笑ましく見守っていたのですが、途中、千葉県をディスられるとそこから夫婦げんかに発展するのが可笑しかった。
この母役の麻生久美子さんがとても良かったですね。
とぼけた感じなんですが、でも千葉県の話題には鋭く反応するという一面、そして終始、子どもみたいな旦那を微笑ましく見守っているその雰囲気がとてもよかったんですよ。
2.NACK5
ちなみにNACK5というのは1988年(昭和63年)10月31日に開局した「エフエム埼玉」(エフエムさいたま)。
開局当初の愛称であった「FM NACK FIVE」(エフエムナックファイブ)が、2001年に正式名称となったもの。
名前の由来は、割当周波数の79.5MHzをもじったものです。
3.「サイタマラリア」
作品中で出てくる「サイタマラリア」「さいたまホイホイ」等々の埼玉ワードには笑えました。
GACKTがこわい顔で一気に埼玉ワードをまくしたてます。
「埼玉県人が何て呼ばれてるか知ってるか?」に続き、「ダ埼玉」「く埼玉」「うさんく埼玉」「うる埼玉」「青く埼玉」「田舎く埼玉」「古く埼玉」「アホく埼玉」「バカく埼玉」・・・
これでもかと連発。
こういうのって、あるちょっとしたテーマを大げさにすればするほど、馬鹿馬鹿しくて面白くなりますよね。
気楽に観られて良かったですよ・・・・
4.翔んで埼玉 作品概要
作品概要
作品名:「翔んで埼玉」
2019年公開
監督:武内英樹
原作:魔夜峰央
主題歌:はなわ
壇ノ浦百美:二階堂ふみ
麻実麗:GACKT
阿久津翔:伊勢谷友介
菅原好海:ブラザートム
菅原真紀:麻生久美子
菅原愛海:島崎遥香
埼玉デューク:京本政樹