「ミッション：インポッシブル３」速く走るための筋トレというものを考えてみた

本作は既に観てたか観てなかったか、はっきりしなかったのですが、まあトム・クルーズのアクションが見られれば、ということで鑑賞しました。

途中、オーウェン・デイヴィアン（フィリップ・シーモア・ホフマン）が、ひっかけられたワインをトイレで拭き取ろうとしているシーンで、「ああ！これは前に観たね・・・」と思い出しました。

そう、これフィリップ・シーモア・ホフマンが癖ある犯人役で印象的なんですよね。

１．走るイーサン・ハント

イーサン・ハント（トム・クルーズ）は本作でも走る走る、重火器を持ってでも走る、貨物用エレベータを吊り下げているロープも両手で登るし、そして上海の街をパルクールみたいに縦横無尽に走ります。

作中では１マイル（1.6㎞）の距離を全速力で走るシーンも観られます。

中学生くらいの時にやらされた1500メートル走のイメージでしょうか・・・

トム・クルーズの走りは、腕の振りも早いし足の回転も速い、そして体幹がぶれないのでかなりスピードが出るだろうなと思わせる走りをしてくれます。

腕の振り、足の回転は筋力のおかげでしょうね。

足が速くなることは子どものころからの憧れでしたが、ではそのために筋トレするならどこを鍛えればいいのでしょうか。

様々な部位が関係しているのでしょうが、ふくらはぎ以外には肩まわりの筋肉、股関節付近の筋肉、太ももの筋肉、そして体幹なんだと思います。

股関節付近の筋肉というと腸腰筋（ちょうようきん）という股関節を屈曲させる役目を持つ筋肉がある。
大腰筋（だいようきん）、腸骨筋（ちょうこつきん）、小腰筋（しょうようきん）の３つで出来ている。

お尻周りの筋肉である大殿筋（だいでんきん）、中殿筋（ちゅうでんきん）、小殿筋（しょうでんきん）の３つ。

股関節を伸ばす役割を持っているのが大殿筋、立ち上がった時に上半身が後ろに倒れないよう股関節を後ろに引っ張り上げる役目も持っている。
歩く、走る、ランニング、ダッシュ、ジャンプのすべてに関係しています。

股関節を開いたり外転させる働きを持つのが中殿筋と小殿筋で、片足で立った時にもう片方の足の方向へ股関節を引っ張り上げてバランスをとる働きをする。

下半身を広く鍛えようとすると、まず基本はスクワット。

それ以外に簡単な筋トレといえばレッグレイズでこれは腹筋は勿論、腸腰筋を鍛えられます。

仰向けで寝っ転がる。
両手を自然に広げ、上半身を固定する。
両足を軽く浮かせて、ゆっくりと上げていく。この時、膝は軽く曲げてもOK。
足と床の角度が45度くらいまで足を上げる、もしくは足と床が垂直になるまで上げて、静止。
そして、ゆっくりと元に戻す。
これを1セット8回程度。

この時、注意すべきなのは、両足は地面ギリギリまで下げること。
股関節周辺の筋肉が刺激されているかを意識しながら行う。
足を上げる時に息を吐き、息を吸いながら足を下げる。
反動は使わない、という点ですね。

慣れてきたら、足を下げた時に足を開き、足を持ち上げながら同時に閉じていく動作をやってみてもいいと思いますよ。

大殿筋、中殿筋、小殿筋に直接、負荷をかけられる筋トレとしてはブルガリアンスクワットと呼ばれる難易度の高いスクワットがあります。

要は片足スクワットなんですが、まず、ベンチや椅子等を台として片足（後ろ足になる）を乗せる。
台が高いと負荷が大きいので最初は低めの台の方がやりやすい。

この時、足の甲を台に乗せるのが基本のようですが、意外にやりにくいんです。

やりにくければ爪先を乗せてもいいかと思いますよ。

但し、前にある足はかなり前方に置かないと体が安定しないので、足と椅子との間隔は調整をしてみます。

前足を曲げてゆっくり腰を下ろしていき、膝は９０度まで曲げる。
ゆっくりと元の位置に戻す。
1セット8回として両足を行う。

注意すべきなのはスクワットと同様、膝がつま先よりも前に出ないように気を付けること。
そしてゆっくりと動作を行うことでしっかり負荷をかけること。
慣れないうちは姿勢を保つのが難しいので横に椅子を置いて手をついてもいいかと思います。

トム・クルーズは筋肉を万遍なく鍛えているのでしょうね。

それに基本となる走力もあるし。

走る練習自体をやりたいとは思わないけど（苦しいイメージしかない）、ウォーキングの中に時々ダッシュを取り入れてみよう、と考えさせられました。

作品名：「ミッション：インポッシブル３」
2006年公開
監督：J.J.エイブラムス
イーサン・ハント：トム・クルーズ
 オーウェン・デイヴィアン：フィリップ・シーモア・ホフマン