「マッハ!!!!!!!!」ムエタイの回し膝蹴りを観てフロッグジャンプしてみる
タイのアクション映画も結構あるのですね。
主演のトニー・ジャーの名前は聞いたことがあったし、立ち技最強のムエタイを使ってどこまでアクションができるのかにも興味があったんです。
本作は、「ノーCG、ノースタント、ノーワイヤー」が謳われていますが、これはトニー・ジャーのアクションパートのことだけを指しているそうです。
トニー・ジャー自身は元々スタントマンで、また体育短期大学でムエタイ、剣術、テコンドー、器械体操などを習得しているそうですよ。
1.トニー・ジャーが見せる回し膝蹴り
確かにトニー・ジャーのアクションはムエタイを中心とした格闘技と、ハードルのように物を跳び越えながら走るパルクールのような動き、それと器械体操で培ったのであろうアクロバティックな動きに目を瞠ります。
ムエタイなのでやはり、肘、膝を使った攻撃、特にジャンプしながらの脳天への肘打ち、それから首相撲、そして自ら倒れながらの回し膝蹴り、などが目立ちます。
特にアンダーグラウンドの試合において見せた、回し膝蹴りのような技はあまり見たことがありませんね。
トニーが蹴りの動作を始めたときは、単に回し蹴りかと思ったのですが、自らの体を大きく傾けながら膝を回し蹴りのようにして相手の胸へ突き刺すんです。
通常の回し蹴りよりも相手の懐に入らないと膝が届かないし、体を傾けていることで勢いがついているから破壊力はあるだろうなと思いましたね。
2.回し膝蹴りに使われる筋肉
こういう体を傾けながら膝を高く上げての蹴りには、当然、体の多くの部位の筋肉が使われるはずです。
バランス力も必要だし、体全体を支えるための足首からふくらはぎ部分までを鍛える必要があると思いました。
ふくらはぎと言えば、下腿三頭筋(かたいさんとうきん)。
3.下腿三頭筋とは
下腿三頭筋は腓腹筋とヒラメ筋の2つの筋肉で構成されています。
1)腓腹筋
腓腹筋はふくらはぎの形を作り出している、とても強力な筋肉で、ランニングやジャンプなどあらゆる日常動作・スポーツ動作において活躍しているんです。
また爪先立ちで歩く時にも使われる筋肉なんですよ。
2)ヒラメ筋
この腓腹筋をペロンとめくると現れるのがヒラメ筋。
立ち上がる際に足を後ろに引っ張り、体が前に倒れないように体を支える役目も担っているんです。
立ち姿勢を維持する際に継続的に使用するヒラメ筋は、非常に疲労が溜まりやすい部位でもあります。
4.下腿三頭筋を鍛える筋トレ
下腿三頭筋を鍛える方法として面白いのは、フロッグジャンプでしょうか。
いはゆる「かえる飛び」
足を肩幅程度に開く。
膝を曲げて、お尻を後ろに突き出す。
それと同時に、両手を後ろの方に下げていく。
両腕の反動を使いながら、前方にジャンプする。
着地したらもう一度膝を曲げていき、今度は後ろ方向にジャンプして元の位置に戻る。
膝を90度に曲げた状態の姿勢を維持して前後にピョンピョン反復跳びするようなイメージで。
1分間とか時間を設定して行うのがよいトレーニングなんでしょうが、これは相当きついです。
慣れるまでは前後のジャンプを合わせて20回程度、というのが適当なレベルだと思いますよ。
注意すべきこととしては、つま先で跳んで、つま先で着地することを意識します。
(特に後ろにジャンプして着地する際、つま先立ちを維持することがとても難しいはず)
ふくらはぎに刺激を届けられるよう、ジャンプする時はつま先で地面を押すイメージで行う。
ふくらはぎの筋肉を使っている事を意識する。
両腕の反動をうまく使って、できるだけ上に跳ぶ。
背中を丸めない。
足は必ず肩幅以上に開く。
とにかく、他の筋トレと同様、鍛えている部位、ふくらはぎに意識を集中することでトレーニングの質をあげられるはずです。
5.木登りについて
それから冒頭で木登りをするシーンがありました。
自然の中で、木登りのように全身を使う運動、体幹の強さとバランス力が養われる運動、落ちたら怪我をするかもしれないというリスクと隣り合わせの運動、というものに以前から興味があるんです。
木の枝にロープをわたしてよじ登る綱登りなどもその一つ。
子ども時代なら難なく登れていたものも今となってはとても難易度の高いものになってしまっているに違いありません。
このような運動を筋トレメニューに加えられたら面白いだろうなあと思ってはいるのですが、適当な場所探し、方法(ロープとロープ登りに適した手袋も必要)など、そう簡単ではないのですよね。
6.マッハ!!!!!!!! 作品概要
作品概要
作品名 「マッハ!!!!!!!!」
2003年公開
ティン:トニー・ジャー