何度も観るうちにサムライに見えてきた.......「プレデター」
本作は1987年のアメリカ映画。
地上波においても、1989年から2019年の間にもう17回も放送されている誰もが知る作品です。
またAVPも含め既に6作の映画作品がありますね。
本作はその「プレデター」シリーズの記念すべき第一作です。
主演はアーノルド・シュワルツネッガー、本作当時すでに40歳。
他にも元プロレスラー、元ミネソタ州知事のジェシー・ベンチュラなど体格のいい俳優が顔を揃えています。
1.何度も観るうちにサムライに見えてきた
1)サムライの生き方に痺れる
侍を描いた映画・テレビドラマ・小説も好きなんです。
吉川英治さんの「宮本武蔵」は中学生の当時、読んで感銘を受けました。
中学生ですからね、武蔵のそのストイックな生き方に憧れましたよ。
「よしっ、俺も武蔵みたいな生き方をしよう!」なんて思ったものですが、今となってみればぜ~んぜん。
すっかり、お酒大好きオヤジです。情けない・・・
幕末物もいいし、楠木正成とかもいいですよね。
何でそんなあっさり死ねるのか?
現代人から見れば全く理解できない感覚です。
会社員時代、営業先の財務部長に薦められて読んだのが「峠」(司馬遼太郎)
河井継之助ですよ。痺れました。
また、ここのところ池波正太郎さんの「真田太平記」を読んでるのですが、ここに出てくる侍も草の者たちにも痺れます。
いや凄いなあ~、何でこんな生き方ができるのか・・・と現代人は毎晩、ビールを飲みながら・・・面白くてたまりません。
2)サムライに見えてきたプレデター
なんでわざわざ「プレデター」のような古い作品を取り上げたのかというと、面白いのでもう何度も観ている色褪せない作品であり、時々無性に観たくなる、ということの他に、「真田太平記」を今、読んでいるというのも影響しているのでしょうね。
今回また「プレデター」を観たのですが、彼、まるでサムライでした。 もちろん見た目だけの話じゃなくて。
宇宙の様々な惑星を渡り歩き、その惑星に生息する特に攻撃力(兵器力)に富み危険性の高い動物を狩猟することを主要かつ重要な民族的文化としている人型知的生命体として描かれているんです。
「プレデター」は英語だと「Predator」
これは動物学用語で「捕食動物」「天敵」という意味があります。
強い生命体を求めて地球にやってきたプレデターですが、生涯、強い相手を求め続けた宮本武蔵や、天下統一を目指し血で血を洗う戦いを繰り広げた織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ほかのサムライ達と共通していますよ。
そして非武装者は襲わない、とか。
素手の相手に対しては自ら武器を捨て去る、とか。
サムライスピリッツですよね、これって。
そしてネタバレになるので語れませんが(と言ってもこれだけ観られている作品なので今更、ネタバレも何もない、とは思いつつ)プレデターのその見事な最後とか。
「花は桜木、人は武士」潔いです。
強い相手を求めてたった一人で異星にやってきたサムライ。
最後にアーノルド・シュワルツネッガーと1対1で対峙している、その立ち姿を観ていて、格好いいなあ~と思いました。
人間から見ると確かに恐ろしい敵なんですが、でも敵ながらあっぱれ。
プレデター一人に次々にやられていくメンバーたちも良かったですよ。
その逃げないで未知の敵に向かっていく姿が。
この映画はこれからも何度も観るでしょうね。
サムライ・プレデターを観たいので。
2. 「プレデター」の作品概要
作品概要
作品名:「プレデター」(Predator)
監督:ジョン・マクティアナン
3.あとがき
サムライを描いた映画としてはやはり「たそがれ清兵衛」(2002)みたいな作品が好みですね。
一方、岡田准一君の殺陣はもっと観たいです。
それにしても岡田君の「燃えよ剣」はいつ観られるのでしょう?
それから役所広司さんの「峠 最後のサムライ」もあります。
真のサムライを観たいのよ・・・