映画は心の筋トレ

子どものころ観たゴジラ映画に始まって今も観続けている映画の備忘録

「ソルト」まるで長距離ランナーのようなアンジェリーナ・ジョリーを観て足腰の筋持久力を考える

「ソルト」という名の女性スパイが男たち相手に大暴れする物語。

スパイ映画なのできっと複雑に入り組んだストーリーなんだろうかと思いましたが、意外にもそんなことはなく、私でもついていけました。

ソルト演じるアンジェリーナ・ジョリートゥームレイダー」(2001年)の撮影時に過酷なトレーニングを重ね、武道も習得したそうです。

しかし本作で観る限りはさほど筋肉質ということはなく、身体は締まってはいるけど、でもかなり細いな、という印象。

でも頬が削げ落ち、目だけが爛々と光るような目力の強さ、迫力があります。

1.ソルトのアクション

本作、とにかくソルトが敵から逃亡するため「走る」シーンが多いです。

彼女、長身でスリム、姿勢もいいので、まるで長距離ランナーのようにも見えます。

そして長身で手足も長いのでアクションも見栄えがしますね。

終盤近く、上司のテッドに襲い掛かるシーン。

二階の手すり近くに座っているテッド。
その前を通りかかるソルトは後ろ手に手錠をかけられている。
その手錠をテッドの首に回したまま、ソルトは手すりから階下へ飛び降りることで、自重によりテッドを絞殺します。

この瞬間の動きの速さ、キレ。
気合の入った凄みのある表情。
そして後ろ手になったまま階下に飛び降りるわけだから自分の全体重が後方に伸ばした腕にかかります。
普通だと腕が抜けてしまってもおかしくない場面。

よく耐えられるな・・・と驚きました。
筋肉が目立つような体格の人ではないけど、これは鍛錬のたまものでしょうね。

2.長距離ランナーのようなアンジェリーナ・ジョリー

まるで長距離ランナーのように見えるアンジェリーナ・ジョリー

走るフォームも格好いいし、持久力も大したものだと思いました。

ランニングは辛いんですよね。

でも走り続けることで心肺機能があがり、全身持久力が高まり、足腰の筋持久力も上がるだろう、ということはわかってはいるんです。

ランニングって、特に走り始めがつらいんですよね。

3.ランニングにおける酸素の需要と供給

しかし、走り始めて数分、心臓がどうにかなるんじゃないかと思うほど苦しいところを我慢していると、急に楽になる瞬間がやってきたことがあります。

私はその時、これはきっとランナーズハイ」と言われるもので、たまたまその瞬間に起きたのだと考えていたのですが・・・どうやらそれは間違っていたようです。

調べてみると、これにはちゃんと理由があるらしいとわかりました。

走ってしばらくは血液循環が運動量に追いつかないため、持久走に必要な筋肉が求める酸素の需要に、肺と心臓が提供する酸素の供給が追いついていない。
ここにギャップがあるため走り始めは苦しい
、ということになってしまうんだそうです。

そこを我慢して何分間か走り続けていると、酸素の需要と供給のバランスが取れてくるようになり、結果、楽に感じるようになるんです。

ということは酸素の供給量を超えないように、いきなり走るのではなく、まずウォーキング、そして軽いジョギング・・・と徐々にペースを上げていけばいいということになりますね。

ラストシーンでもソルトの走るシーンが観られます。

長身、スリム、そして姿勢がいいので、走る姿も絵になります。

4.ソルト 作品概要

作品概要

作品名:「ソルト」
2010年公開
監督:フィリップ・ノイス
イヴリン・ソルト:アンジェリーナ・ジョリー