「コンテイジョン」ウイルスより怖い人間の愚かさ
今日は「パンデミック」に関連したものを観てみようかと思い、本作を。
コンテイジョン=contagion
ちなみにパンデミック=pandemic の意味は、「何らかの疾患、特に感染症が、国中もしくは世界中で流行すること」
以下ネタバレあります。
1.冒頭いきなりのグウィネス・パルトロー
冒頭、香港への出張を終えたベス(グウィネス・パルトロー)が、空港で電話をしながら咳き込み、単なる風邪かとも思われたが、その2日後に突然はげしい痙攣を起こして意識不明に陥る。
彼女の夫であるミッチ(マット・デイモン)は彼女を病院に連れて行くが、そのままあっけなく死んでしまう。
あらら、グウィネス・パルトローがあっさり・・・
この展開があっというまのことで、こわいです。
この段階では、何が原因なのかは語られないのですが・・・
そしてシカゴに感染が拡大し、ついには世界中に広まっていきます。
この後は、ワクチンを生成しようと奔走する医師たち(女性が多い)の、それぞれが描かれるのですが、感染症のこわさよりも、パニックを起こす人々、薬局に殺到して暴れる人々、と人間の愚かさがうまく描かれているんです。
このあたりもスピード感があって画面に釘付けになってしまいますね。
CDC=Centers for Disease Control and Prevention (疾病管理予防センター)や、WHO=World Health Organization (世界保健機関)も登場しますよ。
2.淡々と描かれる恐怖
ラストシーン。
こうもりが食べかけていた餌が地上の豚の群れに落ち、その豚を調理したコックが、手を洗わず、自身のエプロンで手を拭っただけの状態でベスと握手する、このシーンが淡々と描かれ、唐突に映画は終わります。
ここ淡々と描かれている分、かえって恐怖が増します。
3.教育番組
特典映像がついていました。
「HOW A VIRUS CHANGES THE WORLD」(ウイルスがいかに世界を変えるのか)
これが教育番組のような作りで、講義という形式をとっていて真面目に面白かったんです。
その中で言われるのが、「まず第一に、手洗い!!」
そして「体調の悪い時には人と会わないこと」と教えてくれます。
それと「緊急時のために備蓄しておくように」と・・・
ホント真面目でいい映画ですよね!?
それから、マット・デイモンの娘役とそのボーイフレンドが印象に残りました・・・
4.コンテイジョン 作品概要
作品概要
作品名:「コンテイジョン」
2011年公開
監督:スティーブン・ソダーバーグ
レオノーラ・オランテス医師 :マリオン・コティヤール
ミッチ・エムホフ:マット・デイモン
ベス・エムホフ:グウィネス・パルトロー
エリン・ミアーズ医師:ケイト・ウィンスレット