「ゴーン・ガール」頭が良くて、残忍な美女が奥さん
さて本日の映画は「ゴーン・ガール」
監督はデヴィッド・フィンチャー。
「セブン」「ベンジャミン・バトン数奇な人生」「ドラゴン・タトゥーの女」などで知られる監督ですね。
1.現実と日記
観始めたときはどういうストーリーなのかつかめませんでした。
現実と、日記(妻エイミー・ダンが書いていた、虚実織り交ぜたもの)に基づく回想、の両面から描かれているんですね。
この日記が夫ニック・ダンを陥れるために書かれているため、こちらの頭を混乱させてくれます。
色々な要因で夫婦関係が崩れていったのでしょうけど、直接の引き金はニックの浮気なんでしょう。
しかしその底流には、金銭問題とか引っ越しの問題とかがあります。
ニックは引っ越した先、自分の地元で双子の妹マーゴ・ダンとバーを経営するのですが、このバーに出資したのは妻エイミー。
こういう金銭関係って後々、夫婦間でもめる要因になるように思いますよ。
引っ越しにしても元々はニックの母親がガンになったためだったのだが、母親の死亡後もそのまま地元に残ったという経緯がある。
こういうことも不信感の種になるでしょうねぇ。
そういう意味では旦那のニックはちょっと甘いよなぁ・・・と思ってしまいました。
徐々に不信感がたまってきていた時に、そこで女性問題が発覚したら、そりゃまあ奥さんとしたら怒り爆発でしょう。
2.際立つエイミーの賢さ
復讐しようと決意してからのエイミーの賢さが際立ちます。
そして用意周到なんですね。怖いほどに。
以下ネタバレあります。
ラストシーンにはオープニングシーン(エイミーの綺麗な頭髪が後ろから映されそして彼女がこちらを振り向くというシーン)がまた用いられています。
ここまでがすべて過去を振り返ってきていたわけで、このシーンは、これからまた二人で暮らし始める、ということを暗示しているのでしょうか?
私だったらもう逃げ出したいですよね~
エイミーは怖い女というより、「お前、そこまでやるか?!」とその執念深さ、残忍さにぞっとします。
鬼です・・・
この分だと、ニックはもう一生エイミーに頭があがらないんじゃないだろうか・・・
それこそぞっとする人生・・・ですよね。
3.ロザムンド・パイク
ところでエイミー役のロザムンド・パイク。
ロンドン生まれ。父親はオペラ歌手、母親はヴァイオリニスト。
オックスフォード大学を優秀な成績で卒業。
フランス語とドイツ語を流暢に話しピアノとチェロもたしなむんだそうです・・・才女ですね。
4.ゴーン・ガール 作品概要
作品概要
作品名:「ゴーン・ガール」
2014年公開
監督:デヴィッド・フィンチャー